こんにちは!レヴュースタァライトの煌めきに目を焼かれたケロクマです。
今回は、「劇場版少女歌劇レヴュースタァライト」の感想&考察をお届けします!
この映画は、「何回も観たくなる」!特に舞台や演劇を観るのが好きな人はかなりハマると思います。映画、アニメを観ているというよりかは「舞台」を観ている感じです。実際に予告でも「歌劇体験」とあります。
歌劇体験を一度すると、またあの体験がしたい!となり気付けば8回も観に行っていました。
それくらいオススメできる映画です!
感想では、覚えている範囲で台詞を書き出しています。なので、映画シーンが蘇ってきます。そして、また観に行きたくなります笑
映画冒頭〜レヴューが始まるまで
映画が始まってすぐに、トマトが銃か何かで撃ち抜かれたかのごとくばらばらになります。
このシーン、何度見てもビックリします笑なんせ、いきなりトマトがバラバラになるんですからね笑
ひかり「今こそ塔を降りるとき」
ひかり「次のあなたの出番は?何幕目?」
東京タワー(2人にとって運命の場所)が崩れていく。
ひかり「第99期生神楽ひかり。定めは変わる。舞台も、また。」
このキリンのシーン、めちゃくちゃツボです笑
考察
キリンはレヴューの主催者であり、観客でもあります。このキリンのセリフは、観客の気持ちを表していると考えています。
舞台を見逃してしまったのか…!、舞台の開演に間に合わない…!という感じなのかなと。
しかし、この後キリンが「いや、開演したのだ」と塔の前で言うシーン。ここで舞台に間に合って、今から最後の聖翔祭(スタァライトの続き)が始まることを告げています。
ひかり『「スタァライト」それは、必ず別れが訪れる運命の舞台。』
必ず別れが訪れる。つまり、「聖翔を卒業する=別れ」ということに繋がります。
この「別れがある」というのを考えてスタァライトの設定が最初からされてたのを考えてると見事にアニメから全てが繋がっていて、かなりエモいです。
それぞれの進路
櫻木先生との進路相談をしながら、次の進路への想いをそれぞれが語ります。華恋と後輩が他の教室を見学しているシーンが映り、メンバーの色々な会話が聞けたりするので耳をすまして聞くと色々聞けて面白いです笑
- 新国立歌劇団への入団希望:真矢、双葉、まひる
- クロディーヌ→フランスからのオファー
「チャンスは誰もが平等に与えられているけど、それを掴めるかはその人次第。今は情熱が赴くままに」
このセリフめちゃくちゃ好き。クロディーヌらしさが出て好き。
- 香子→京都に帰る「こっちで学ぶことは学びましたし…」「花柳香子、京都で世界一になろう思います」
- ばなな→舞台を作る側か、演じる側か。
- 純那ちゃん→この時点では大学進学を希望。「今はもっと舞台のことについて勉強したい」
「生まれながらにして偉大なものもいれば、努力で偉大になるものもいる」by ウィリアム・シェイクスピア
- 華恋→進路希望がない。
考察
ここで華恋だけ進路希望がないのは、華恋の舞台に立つ目的であった
- ひかりちゃんとスタァライトをすること
- ひかりちゃんと2人でスタァになること
これが達成されてしまった(第100回の聖翔祭で)から。華恋にとっては次のステージがない状態。つまり、舞台に立つ目的や意味が無くなってしまっている状態。
華恋の進路相談のシーンは、純那ちゃんと演じる「遥かなるエルドラド」のワンシーン。
華恋「じゃあ、僕は何を目指せばいい?」
華恋「なぜ、なぜ、なぜ、なぜ、なぜ行ってしまうのだ…」
ばなな「友よ」
この「なぜ」と繰り返すシーンでそれぞれのキャラクターが映るのですが、ひかりだけいないんですよね。そしてかれんの目には涙が浮かんでいて、最後にばななが「友よ」というここから「ひかりがいなくなってしまった」ことがわかります。
ひかりは「自主退学」。ロンドンに帰ってしまう。なぜ自主退学してしまったかの真相は、のちのレヴューで明かされます。
ロンドンにいるひかり
ロンドンに帰ってから、「遙かなるエルドラド」のセリフを英語で読むシーンがあります。(華恋と純那が演じていたシーン)
シーンが変わり、駅で電車を待つひかりの元に、華恋から「私にとっての舞台って何?」というメッセージの後、キリンから「小屋入りはすでに始まっています」とメッセージ。
電車が到着すると、そこにはキリンの姿が。
ひかり「もう私の出番は終わったはずよ。」
キリン「列車は必ず次の駅へ。ではあなたは?愛城華恋さんは?」
キリン「共演者の方は舞台へ。」
そうキリンに言われ、華恋に何かあったのか?と思い列車に乗り込むひかり。
そして、電車が去った後の駅のポスターには、「wi(l)d-screen baroque」の文字とともにトマトが。
ひかりが列車に乗り込んだ後、
キリン『「舞台少女たちが作り出す、戯曲スタァライトの終わりの続き。ワイルド・スクリーン・バロック!」開演です』
ここでようやく『レヴュースタァライトの最終章「ワイルド・スクリーン・バロック」』の幕があけるのです。
この後、ひかりがあるレヴューに参加するために降りる駅では、トマトがひかりの武器で潰された絵が描かれています。
考察
トマトが潰れている→過去の自分から次の舞台への生まれ変わりを表している
- 古い肉体→新しい肉体。
- 古い肉体→舞台少女としての死。
- 新しい肉体→過去を捨て、次の新しいステージに向かう。
なぜ、トマトが過去の自分から次の舞台への生まれ変わりなのか?
他の方の考察を見ていると
- 舞台少女の飢えと渇きを癒すもの
- 禁断の果実の1種であること
- 血を表現している
などがありました。
このなかでも、なぜトマトなのかに近いのが、舞台少女の飢えと渇きを癒すと思っています。舞台少女として死んでいる=舞台に飢えて渇いている状態。(次に立べき舞台を求めている状態。)これを癒すには水分を多く含んでいるトマトであれば飢えと渇きを癒せるのではないかという考えです。
列車に乗って新国立第一歌劇団の舞台への見学に向かうメンバー
新国立第一歌劇団の見学に行くために列車に乗っているメンバー。
新国立入団希望組のメンバー(真矢、まひる、双葉)は「遙かなるエルドラド」の話題で盛り上がるなか、純那の質問メモを見て驚くクロディーヌ。
純那「石動さんに新国立を進めたのってあなたなの?」
クロ「双葉ならいけるんじゃない?って思って」「純那は新国立目指さないの?」
と言われ、真矢やクロディーヌのような2人は敵わないと答える純那。
純那「今は敵わなくても、いつかはスタァになってみせる」(意訳)
クロ「純那なら、天堂真矢くらいにはなれると思うけど」
真矢「私が何か?」
クロ「あ〜ら、聞こえてるんじゃない。流石首席は地獄耳ですこと」
・・・といったやり取りが裏であります笑
アニメからでも分かるのですが、クロディーヌってめちゃくちゃ周りのこと見てるし、双葉なら行けると感じて新国立を進めたり、純那にもその可能性はあると思うけどっていう感じで新国立を受験しなくていいの?っていう、なんかそんなクロディーヌがめちゃくちゃ好きです。
しばらくすると、かれんのスマホには「列車は必ず次の駅へ。では舞台は?あなたたちは?」とメッセージが表示され、大量のキリンのオーディションのマークが画面に。
香子「いつまでダラダラ走っとんのや…」
残りのメンバーの元には、キリンのオーディションマークが書かれた大きな円盤?が音楽と共に転がっていきます。最後まで円盤が行ったかと思うと車内にはレヴュー服が大量に吊るされ、電車が舞台仕様に変わり始めます。
そして、「皆殺しのレヴュー」が開演するのです。
考察
純那が「今は敵わなくても、いつかはスタァになってみせる」と言ってるのをばなながじーっと見ているんですよね。
もちろん、理由があります。
この時のばななの心情としては「いつまで今は今はって言ってるんだ?あなたは本気でスタァになりたくないの?」という感じです。
皆殺しのレヴュー
皆殺しのレヴューを一言で表すなら「ばなながカッコ良すぎる」!ばなな推しにとっては最高のレヴューです!
もう一つあげるなら、「古い肉体から新しい肉体への生まれ変わり」。過去の執着を捨て、次の舞台へ進むためのステージとも言えます。
【見どころ】
- ばななのあり得ない身体能力→重力に逆らうような身のこなし…
- レヴューでの登場シーンでの足をトントンさせてるところ
- 2本目の刀を受け取るシーン。
- ポジションゼロに刀をぶっ刺して、前髪をかきあげるシーン
- ばなな「なんだか強いお酒を飲んだみたい」
2本目の刀が後から来る理由は、他の方の考察を見て簡単にまとめると、
- 皆殺しのレヴューで戦ってるのは、ばなな本人
- 皆殺しのレヴュー後に華恋とばななが話すシーン。このばななは、もう1本の刀がばななになっている説。
- 途中の駅でばななは列車を降り、「私も行かなくちゃ」→このあと皆殺しのレヴューに2本目の刀として登場
という2本目の刀が時空を超えてやってきた説があります。
好きなシーンは、
- 真矢クロvsばななで電車がトンネルを抜けて、ばななが「♪〜 la la la la la la la wi(l)d-screen baroque 自然の摂理なのね」と歌うところ
- クロ「ちょっと、天堂真矢、なな、私のセリフを無視するなぁー!」
- ばなな「クロちゃん、ちょっと喋りすぎ」から、ばななが真矢の剣を振り払った時に上掛けが切れて落ちるシーン
といいつつ、皆殺しのレヴューは、ばなながかっこよすぎて全部好きです笑笑
考察1
皆殺しのレヴューは、「古い肉体→新しい肉体への生まれ変わり」と考えています。
ここでいう古い肉体とは、「過去に囚われている状態。」
一方で新しい肉体は、「次の舞台へ向かう」、セリフを借りるなら「私たちはもう舞台の上」
101回の聖翔祭、そしてそれぞれの次の舞台(進路)。皆殺しのレヴューを見ていると、「真矢だけ上掛けを落とされない」んです。
ばなな「列車は必ず次の駅へ。では舞台は?私たちは?」
この問いに真矢は、
真矢「舞台が、観客が望むなら、私はもう舞台の上」
ここのシーンからわかるのは、真矢は「次の舞台に向けて進んでいる」ということ。
一方、上掛けを落とされたメンバーは過去に囚われたまま。(次の舞台へ進む準備ができていない)。そのため、ばななに上掛けを落とされ、古い肉体の死を迎える。
レヴューの終わりに
ばなな「私たち、もう死んでるよ」
ここで、自分たちは舞台少女として死んでいるんだと自覚する。
皆殺しのレヴューで殺されたのは「過去に囚われていた過去の自分」
考察2
ばなな♪〜「la la la la la la la wi(l)d-screen baroque 自然の摂理なのね」
この部分に、自然を感じる音が入ってます。動物っぽい鳴き声など。
歌詞を見てもわかるように「野生の本能」を感じられるように2番の出だしがああなっているのかなぁと。
これからはプロとしてトップスタァを目指し、戦わなくてはならない。「そこに野生はあるのか、最後まで生き残るのは」の歌詞から弱肉強食の世界に行く覚悟が出来ているのか?というばななからみんなへの問いかけが隠れているのも感じます。
そして、「その覚悟がないなら、一度死んで自分にケリをつけろ」というのが皆殺しのレヴューだと感じます。
ワイルドスクリーンバロック始まりのとき
ばなな「再演の果てに観た、私たちの死を」
ここで皆殺しのレヴューと繋がります。あのとき殺されたのは過去に囚われた自分たち。第100回の聖翔祭で舞台少女として死んだことを表しています。
そして、それぞれが血まみれの死んだ自分(ばななに殺された過去の肉体)を前にして
クロ「舞台に上がれ、もう一度」
まひる「舞台で演じ続けるために」(意訳)
双葉「過去の自分にケリをつけろ」
香子「甘かった、今までの自分に」
純那「ケリつけるって何に?」
ばなな「私も自分の役に戻ろう。あの子への執着、あの子へのケリをつけるために」
それぞれが皆殺しのレヴューで殺され、新しい自分に生まれ変わる、つまり、舞台の上で生きていくと決める瞬間。
真矢「貪欲に、舞台の上で演じ続けるために」
全員「私たちはもう舞台の上」
トマトをかじる。
このシーンを初めて見たときは、かなりグロいなって思いましたが、意味がわかっていくと抵抗がなくなりました。
このシーンでのキリンが個人的には何回見ても怖く感じます笑
考察
このシーンから、のちのレヴューはすべて「私たちはもう舞台の上」、つまり「舞台の上で生きていくんだ」ということを表していると感じました。
特にそれがわかりやすいのがまひるちゃんのレヴューでのあるセリフ。
ひかり「まひるも怖かったの?」
まひる「私も怖かったよ。今も怖いよ。」
ひかり「どうしてまひるは舞台に立てたの?」
まひる「舞台の上で生きていくって決めたから。」
ただ、純那ちゃんだけ「何にケリをつけるの?」と疑問を持ったまま。進路などのことから考えると、過去に囚われた自分って何?という状況。
他のメンバーは、今までの舞台に満足してた。だから次の舞台へ行くために過去の自分から生まれ変わる。
純那ちゃんのケリは、「狩りのレヴュー」で付けられます。
わがままハイウェイ
わがままハイウェイは見どころ満載すぎて、絞るのが難しいくらいです。
好きなシーンは3つ!
1つ目は香子とクロディーヌの一番冒頭のシーン。推しのクロディーヌが出ているのもありますが笑
香子「お越しやす。鉄火場のクロはん。」
クロ「まあ、そう睨むなよ。」
香子「うちの大事なお菓子箱、食って、荒らして、毒盛って!」
クロ「あの子のことかい?」
双葉がデコトラで登場!
〜〜
香子口上「自分、千華流12代後継ぎ、名は花柳香子と発します。幼なじみの手取り足取り教えて…
春の椿に明日を憧れ…秋の紅葉に…第99期生花柳香子!花と散れ!」
2つ目は、セクシー本堂笑!
最初、ぽかーんとしてる双葉。その後香子に詰められていってしまう…
極め付けは香子の「うっとおしなったんやろ?本音、晒せや」からの「表、出ろや」。
固まる双葉に対して囁くように香子がこのセリフを言うシーンは何とも言えない笑笑
3つ目は、清水の舞台でのデコトラシーン!
双葉、香子それぞれのデコトラのデザインや装飾の違いを観ると色々発見があって面白いです。
デコトラには、「わがままハイウェイ」の歌詞の一部が書かれています。
香子「これにて縁切りや」からの
双葉「いやだ」「なんで、なんで、なんでわかってくれないんだよー!」
って双葉が言ってる時の香子の表情が何とも言えないんです…!何というか、何となく止めて欲しそうな感じがあります。
「縁切り言うたけど、やっぱり心のどこかでは止めてくれへんかなぁ」みたいな感じ。
【見どころ】
- セクシー本堂での香子のセリフ(詳細のセリフは、覚え書きに)
- 清水の舞台でのデコトラ:香子と双葉ではそれぞれ使われているデコトラの型が違う
- デコトラに歌詞書いてる
香子→絶交ハイウェイ 私の知らない貴方になったの?
双葉→もう、これ以上待つつもりはないよ
- 香子に「これにて縁切りや」と言われてからの双葉のセリフ。
「なんで、なんで、なんでわかってくれないんだよ!駄菓子買って、毎日送り迎えして寝かしつけてやったじゃん!ズルい、ズルい、ズルい!」「もう、一緒には行けない!」
- 2人がデトコラに乗ってやり合うシーン
- 香子と双葉がデコトラの荷台に落ちたときに散る桜吹雪
- 双葉が香子の薬指にバイクのキーをかけるシーン
- デコトラの荷台に落ちてからのシーン全部
ふたかお(双葉、香子)推しにはたまらないレヴューです!
セリフ覚え書き
香子「なんやその、お前のため感」
香子「新国立、何で1人で決めた?」「おい」
双葉「だって、反対するだろ?」
〜〜
香子「お前の1番近くで、お前の煌めきが見たいんだ!香子!大嘘つき!」
香子「星見ぃ〜?天堂ぉ〜?どうでもいいわ、他の女なんか。うっといねん。大人の事情なんて」
香子「で、さらせや。うっとおしなったんやろ?」
固まる双葉。
香子「表でろや」
競演のレヴュー
階段を上がると、そこは陸上競技場。大量のスズダルキャットが観客席に。ひかりのとなりには「Mr.ホワイト」。
しばらくすると、大量のスズダルキャットを連れてまひるが行進してきます。
「4年に一度の大舞台」というセリフから、まひるちゃんのレヴューは「オリンピック」をイメージしているなと感じました。
スポーツ好きな私からするとこれはかなり嬉しいレヴューでした。
左にアーチェリーをしているスズダルキャットが書かれているんですよね!アーチェリーやってた人なので、めちゃくちゃ嬉しかったです!!
【レヴュー内で登場するスポーツ】(イラスト含む)
アーチェリー、空手、野球、バスケ、ボクシング、シンクロ、水泳、ボート、バレーボール、野球、器械体操、テニス、柔道、ウェイトリフティング、サッカー、ゴルフ、フェンシング、ラグビー、アルティメット
※覚えてる範囲で書き出してみました。
オリンピックを感じられる歌詞が入っているのが好きなポイントです。
ただ、2番から一気に雰囲気変わるんですよね笑
一気に雰囲気が変わるシーンで、まひるのコンクリート破壊音は何度聞いてもびっくりします…
舞台上の演技とはいえ、「ひかりに対するまひるの本音」が暴露されまくってると感じます笑また、競演のレヴューでなぜひかりが華恋の元からいなくなった(自主退学した)のかがわかります。
しかし、内容としてはまだ少し曖昧でハッキリとした理由がわかるのはまだ先。そう考えると、まひるのレヴューは、「ひかりの本音」を引き出すレヴューでもあるなと感じました。
ひかりがゴールテープを切るシーンでは、首を破壊されたミスターホワイトがガムテープで修復されています笑笑
(舞台装置ですからね笑笑)
考察
ひかりがロンドンからの列車を降り、着いた先は「舞台下手入り口」。
ロンドンから日本に電車で移動してるというツッコミは受け付けません笑笑
駅の案内表示版をよくみると、
- 楽屋
- 愛城華恋
- 搬入口
など舞台に関することがたくさん書かれています。
そして、「愛城華恋」と書かれた乗り場に到着。到着駅をみると、「双葉、香子、まひる、純那、ばなな…」と続いています。おそらく画面では見えない部分は「真矢、クロディーヌ、華恋」となっているかと。
ワイルドスクリーンバロックのレヴュー順かなと感じました。この競演のレヴューの前に「わがままハイウェイ」は終わっていることから、レヴューの順番では?と考えることができます。
考察2
Twitterを見ているなかで、「ひかりが華恋に会うためには、まひるとケリをつける必要があった」というのを見かけました。
まさにその通りだなぁって思いましたし、まひるとのケリっていうのは、「まひるに華恋との関係を認めてもらうため」ということなのかなぁとも感じました。
狩りのレヴュー(じゅんななな)
レヴューの冒頭、
純那「ケリをつけるって何に?」と疑問を持ったまま狩りのレヴューを迎えます。
【狩りのレヴューの見どころ】
- 純那がばななの刀を手に取り「他人の言葉じゃダメ!」と言って立ち上がるシーン
- 純那「第99代生徒会長!星見純那!殺してみせろよ!大場なな!」
- ばななが「ガオ!」と吠える
ばななに「眩しかったよ、星見純那」と言われ、武器である弓の宝石を刀で砕かれる…。
あぁー!大事な武器がー!しかも弓ー!(アーチェリーやってたのでつい笑)
純那「挫折のたびに…」から「他人の言葉じゃダメ!」と言って立ち上がるシーン!この展開は、狩りのレヴューでも1番泣けるシーン!純那ちゃん復活したぁ!(泣)みたいな感じ。
純那「殺してみせろよ!大場ななー!」からのばななに立ち向かっていくのが最高すぎる。
ばなな「星の煌めきで何も見えなくなったくせに!」
ばなな「星の煌めきで前すら見えなくなったあなたに星を掴むことはできない」
など言われながらも必死に立ち上がり、戦う純那ちゃん。
そして最後には、
純那「あなたの用意した舞台なんていらない!全部、全部切り落とす!この舞台の主役は星見純那だぁー!」と言ってばななの上掛けを落とすシーンは最高やったなぁ…
レヴューのラストシーンで、じゅんなながそれぞれ互いの道へ向けて歩いていくシーンは泣けます。
純那「あれが次の舞台。星見純那が主役の舞台。」
ばなな「私の再演は終わったのかもしれない。私も次の舞台へ行かなくちゃ」
そして、2人がそれぞれの道に向かって歩いていく…。
この時の純那ちゃんがカッコいい…!堂々としていて、これから役者として生きていくんだ!と決めたことが伝わってきます。
お互い歩き出した時に、ばななが泣いちゃうんですよね。
ばななが泣くシーンにつられて泣いてしまいました。
魂のレヴュー(真矢クロ)
このレヴューをずっと待ってたー!真矢クロによる最高のレヴューを…!!
魂のレヴューで、ケロクマは、真矢クロの煌めきに目を焼かれました
真矢クロ推しは全員魂を持っていかれたのではないでしょうか。
【魂のレヴューの見どころ】
- 悪魔役のクロディーヌがカッコいい&顔が良すぎる
- クロディーヌが、「スタァならここにあるわ」と舌の上にスタァを出す
- スタァを弾くときの真矢の顔が女神の微笑みみたいな感じで、圧倒的強さを感じる…!
- 額縁で真矢が色々な姿に変わっていく
- 最後のレヴュー服でのバトル全て(これは観ないとわからない)
- クロ「あんた、今までで1番可愛いわ!」真矢「私はいつだって可愛い!」
- お互いの上掛けを掴んで落ちるシーン
- 真矢クロ「わたしには/あたしには あなたを!/あんたを!」
- 真矢「西條クロディーヌ、あなたは美しい」
このレヴューは、見どころしかない…!!
特にラストパート。
式場の舞台になり、風が強く吹き、お互いの髪をなびかせる。風が止んだと同時に始まるバチバチのバトル…!もうここから、レヴューが終わるまでは瞬き厳禁レベル!!それくらい激アツで白熱のレヴュー!
Twitterを見ていると、「破壊型の結婚式」と書いてあってまさにそれだぁ!!ってなりました笑
【破壊型の結婚式を思わせるポイント】
- レヴュー曲タイトル「美しき人或いは其れは」→このあとに続くのは「恋の歌」だそう。この時点で、「告白の歌」やん!ってなった
- 悪魔との契約書にサインする→婚姻届けへのサイン
- 「煌めきに魅せられた時にはあんたの魂を奪う」→真矢が星を弾かれてクロディーヌに魂を奪われた
- ラストのレヴュータイトルが「ACT/私たちはともに」→永遠の愛を誓いますやん!!
- レヴュー服でのバトルシーンの式場感。(十字架、バラの花、教会を思わせる舞台装置)
- クロディーヌに星を弾かれて、式場が炎に包まれる→まさに破壊型の結婚式
- 十字架の下で、悪魔の契約書の上で2人が手を取り合っている→結婚成立
真矢「勝負がつくまで明日も明後日も。」
クロ「いいわ。ライバルのレヴューは終わらない。永遠に」
真矢クロ「私たちは共に燃えながら落ちていく炎」
ラストのセリフなんて、「永遠の愛を誓います」って言ってるのと同じやん!って考えたらエモすぎて、尊すぎて、真矢クロ推しとしては魂を持ってかれました笑
クロディーヌは、真矢の魂だけでなく、観客の魂まで奪っていきましたね笑
レヴューに入る前に、真矢クロがアニマル将棋をしてるシーンがあるんですが、このシーンも全部好き。
セリフ覚え書き
はい、王手
え、わたしのひよこは?
あんた、弱すぎじゃない?
そちらのひよこが可愛そうで…
あんた1回も勝てていないじゃない
ち、違います!次です!
まあ、弱いなんて言えた口じゃないわよね。
あたしは舞台の上で生きていくと決めたと思っていた。そう思っていた。でも、あんたとのレヴューに満足して、朽(く)ちて死んでいくところだった。だから、このレヴューであんたにケリをつけて新しく生まれ変わるわ
ようこそ、舞台の上へ
アニマル将棋をしているときの真矢クロが可愛いのはもちろん、真矢の「ようこそ、舞台の上へ」の後に映るクロディーヌがもうすでに美しすぎて魂を持っていかれそうになります。
賭けをしようじゃないか、舞台人よ
舞台人…だと?名も知れぬ悪魔よ。
劇作家にして哲学者。この世の全ての舞台に立ったといわれるあんたに誰も浴びたことのない最高の煌めきってやつを俺様が見せてやろうと思ってね。
その見返りは?悪魔はいつも交換条件を持ち出す
その煌めきに魅せられた時は、あんたの魂をいただく!
おもしろい!
契約書にT字の血判状でサイン。
※血判状とは血判状(けっぱんじょう)は、連判状の一種で、誓いの文章に署名し、その誓いの強固さの表れとして指の一部を切り自らの血液で捺印したもの。
引用元:weblio辞書
賭けは成立だ!始めよう!
その魂をよこせ!
拍手が起こる。気づけば真矢は観客席で手を叩いていた…。
ふふふ、ライバル…か。
なにがおかしい!
そなたは見事に演じてくれた。私を追い立てるライバルとしての役を。
役…だと!俺はあんたのライバルだ!
人は私をサラブレッド、天才と呼んだ。喝采の中に見えてきた演じるべき誠の姿。それがこの感情とも本能とも無縁の神の器。
神の器…だと?
そんなものがお前の魂だと…!
そう。感情とも無縁の神の器こそ私。
英雄には試練を。聖者には誘惑を。私には悪魔を。
映し出せ!
幾千、幾万、無限の私を映し出す!!
額縁に映る真矢の姿を見て、
これが俺の求めた魂?俺の賭けをした相手は誰だ?!
額縁が落ちてくるなか、隙を突かれて、真矢にスターを弾かれる。
英雄には試練を。聖者には誘惑を。私には悪魔を。
ポジションゼロ。This is…カーン!(剣が鉄のバリアによって弾かれる)
確かに星は弾いたはず…!
あっはっはっはっは!
額縁の山の中で笑うクロちゃん。そして、
スタァなら、ここにもあるわ
とスタァを舌に乗せて出す。
捻じ曲げるのか!舞台の理(ことわり)を!
交わした契約を忘れたの?このレヴューが終わるのは、誰も見たことないキラめき、それを見つけた時だけ…
なんだと…!
神の器?笑わせてくれるわ。あんたは空っぽでも神の器でもない。驕り(おごり)も妬みも誇りも憧れもパンパンに詰まった欲深い人間よ!
私は死んでも死んでも蘇る!天堂真矢!
ライバルであるあんたを捻じ伏せるために!
やめろー!
あぁ、何ということを…!私を捻じ伏せるだと…!図にのるな、西條クロディーヌ!
輝くチャンスは不平等。千切って喰らえ共演者。愛も自由も敗者の戯言。天上天下唯我独煌、第99生天堂真矢!奈落で見上げろ、私がスタァだ!
このセリフ好き…!!
「天上天下唯我独尊(てんじょうてんがゆいがどくそん)」とはお釈迦さまが生まれた際に発した言葉です。「宇宙の中で私より尊い者はいない」という意味で,お釈迦さまが誕生した時に,右手を挙げて唱えたと伝えられています。
引用元:志布志市立志布志中学校 HPより
はあぁぁぁ!!
やっといつものあんたに戻った!
なんと醜い!こんな感情にまみれた姿!
もっと見せろ!天堂真矢!観客はそれが見たいのよ!
あんた、今までで1番可愛いわ!
私はいつだって可愛い!
貴方でなければ暴かれることはなかった!
あんたが私を剥き出しにする!
舞台の上では!私をさらに高く!
あんたが私をさらに美しくする!
私たちは舞台に囚われた哀れな道化!
違う!私たちはライバル!
私たちは舞台を愛し!
舞台から離れられない!
真矢!
クロディーヌ!
英雄には試練を!
聖者には誘惑を!
わたしには/あたしには あなたを!/あんたを!
西條クロディーヌ…、あなたは美しい…。
賭けはわたしの勝ちね。
では、明日もう一度この舞台で。
はぁ?
誰が1回勝負と言いましたか?
勝負がつくまで、明日も明後日も。
いいわ。ライバルのレヴューは終わらない。明日も明後日も永遠に。
私たちは燃えながら共に落ちていく炎。
どのレビューも好きですが、やっぱり真矢クロの「魂のレヴュー」が一番好きです。
最後のレヴュー(華恋、ひかり)
かれひかのレヴューは、
華恋「ひかりに負けたくない」からワイルドスクリーンバロック終演のシーンが泣ける!音楽も相まって、泣かせにきてる感がやばい…!
そして、ひかりが上掛けを切ったあとに、香子が上掛けを外し、他のメンバーも続いてみんな上掛けを外す。このシーンも泣ける…!
ひかり「愛城華恋!ここが舞台だ!」
華恋「列車に乗って帰ってきたよ!」
ひかり「おかえり、華恋!」
華恋「列車は必ず次の駅へ!」
ひかり「舞台少女は?」
華恋「舞台少女は次の舞台へ!」
ここからのお互いの口上のシーンが激アツ…!!
ひかり「すべてのライトよ、私を照らせ、すべての角度で私に惚れろ、今の私が1番わがまま、今の私が1番美しい!」
【見どころ】
- 華恋の口上とひかりの口上
- ひかり「すべてのライトよ、私を照らせ、すべての角度で私に惚れろ、今の私が1番わがまま、今の私が1番美しい!」
- 華恋の最後のセリフ「ひかりに負けたくない」
- 香子を筆頭に上掛けを取り、空に投げるシーン
考察
ワイルドスクリーンバロックは、スタァライトの終わりの続き。そして、華恋の「演じ切っちゃった。レヴュースタァライトを。」から、劇場版は華恋たちの卒業公演であると感じました。
華恋の後ろにあるトマトが砕け散って(死ぬ)、
ひかり「舞台の上で待ってる」
からの華恋が再生産するまでのシーンが、映画マックスロード怒りのデスロードのシーン。列車が砂嵐に飲み込まれていくところとかがまさにそんな感じ。
途中に幼少期、小学生、中学生の頃のかれんが出てきて、手紙やかれんの家が炎に包まれるシーン。
歌詞を聴いていても、「燃やせ燃やせ、燃やし尽くして 次の舞台へ」とあり、過去を燃やし、新しい自分への生まれ変わりを表しているんだなと感じます。
エンディング
エンディング曲は「私たちはもう舞台の上」。曲がまた良すぎて泣けます!悲しい曲ではなく、むしろその逆なのに笑
エンディングでは、それぞれが聖翔を卒業したあと、どうなったか描かれています。
- 真矢、双葉、まひる→新国立第一歌劇団へ入団
- クロディーヌ→テアトゥル・ドゥ・フランム
- 純那→NYミュージカル&ドラマアカデミー(確かこんな感じやったと思う)
- ばなな→王立演劇学園
何より純那ちゃんがNYに留学して、役者として頑張ってるところが泣けてしまう!
クロディーヌは、窓際にヒヨコの置物が置かれててエモい!
そして、華恋はオーディション。このオーディションシーンは、「レヴュースタァライト」のオーディションシーンなんだとか。
まとめ
いかがだったでしょうか?かなーーり長い感想&考察になりました笑笑それくらいオススメできる映画で、1回観に行ってみて欲しい!
1回観ると沼にハマって何回も観たくなる、そんな映画です。
そろそろ上映も終わりなので、気になったらお早めに!
それでは、また次回ブログで!
コメント